校長挨拶

ようこそ宮崎県立日向高校へ!
ホームページをご覧いただきありがとうございます。
校長の 吉玉拓 と申します。13年ぶりに日向高校に勤務し、2年目になりました。どうぞよろしくお願いいたします。

本校は、1975(昭和50)年に開校し、本年度で49年目を迎えます。この間、日向・門川・入郷地区唯一の普通科高校として、文武にわたり、地域の生徒の夢を叶えるため尽力して参りました。しかしながら、驚くほどに急激な情報社会やグローバル社会の進展、中でも、少子高齢社会の訪れは、学校の再編や規模の縮小をもたらし、普通科系専門学科の創設、中高一貫校の増加と私立高校の台頭、地域の伝統校の根強い人気は、本校に入学生徒の確保という新たな課題を通して、その存在意義を問うています。

地域、生徒、保護者、卒業生が日向高校に何を期待するのか。
その期待に、どのように、どんな方法で応えるのか。
激動する社会に、予測できない未来に、何をもって立ち向かうのか。
その答えのひとつを、『使命感』と『危機感』だと考えています。
学校や社会を取り巻く課題に、地域や生徒、保護者の皆様の期待に、
『使命感』と『危機感』をもって、全力で応えたいと考えています。
困難な時代に、自分がやらねば誰がやるのだという気概をもつ生徒を育てたい。
使命感や危機感のない学校からは、使命感をもつ生徒は育たない。
だからこそ、学校の『使命感』と『危機感』こそが活路。

日向高校は創立50周年を目前に、『使命感』を背景に、5つの新たな取り組みに挑んでいます。

①日向高校オリジナル放課後講座「45分授業+放課後講座」の挑戦
新しい日向高校を目指して、生徒の多様な進路に対応すべく、朝講座に代わる「放課後講座」を新たに解説しました。時間帯は、45分授業後の放課後40分。そこでは、英検等の資格取得講座、興味関心講座や基礎基本講座から超難関大学講座まで、1年間を細かくいくつものシーズンに分け、好きな講座を選択できる日向高校オリジナルの講座です。

②文系だけでなく理系にも強いカリキュラムの開発による「文理融合・理系人材育成」の挑戦
国や県、大学等の方針にいち早く対応するため、現高校1年生から、理科・情報についてカリキュラムを変更。文系理系を問わず、すべての生徒が物理基礎・化学基礎・生物基礎の3科目を履修できます。また、情報社会の進展、教科「情報」の共通テスト科目化に対応して、2・3年で計4単位の情報科目を履修できるカリキュラムを開発し、文理融合・理系人材の育成を目指しています。

③台湾をはじめとする「海外大学進学・留学推進」の挑戦
グローバル化が急速に進展する今、地方と外国とを直接つなぐブローバる人材が求められています。本校は、台湾留学サポートセンターの支援を得て「台湾7大学との連携協定」を結び、教育先進国かつ世界一安価な教育費で知られる台湾をはじめとする海外大学への進学や留学を推進しています。台湾の大学では、専門分野に加え中国語・英語・プログラミング言語の3大言語の習得が可能で、地域や企業から真に求められるグローバル人材の育成を目指しています。

④フロンティア科を柱とした難関大学・学部進学への挑戦
フロンティア科は日向高校のフラッグシップ学科です。教育資源を集中し、数学・英語を重視したカリキュラムで、難関大学・学部を目指す生徒を支援しています。交流会やサマーキャンプ、行政や大学と連携した探求型学習で、縦の繋がりを意識しながら、地域活性化など、身の回りに横たわる課題の解決に挑戦しています。また、国内外の大学との連携や語学研修の実現に取り組んでおり、グローバルに活躍できる人材の育成に挑戦します。

⑤部活動の活躍を通した学校活性化への挑戦
ひたむきに汗を流し、もがき、本気の努力で宮崎県や全国の頂点を目指す生徒の存在が、周りの生徒に与える影響ははかりしれません。「部活動」は間違いなく学校を支えています。運動部では、男女ソフトボール部が全国や九州の強豪校として名を馳せ、男子ソフトボール部は県の強化指定校です。過去には、野球部が夏の甲子園大会、ラグビー部が花園に出場した実績があります。文化部では、吹奏楽部や放送部が優秀な成績をおさめています。
創立50周年の年に全国で活躍することを目指し、皆さんの入学を楽しみにしています。

自分の本来持っている未知の力を自分の中に眠らせておくのではなく、あらん限りの努力で未知の力を具現化し、目指す道を切り拓いていこうという意味です。 皆さんも、同じ志をもつ仲間たちと、いろいろなことに失敗を怖れることなく積極果敢に挑戦して、自分の夢を叶えてみませんか。

宮崎県立日向高校 校長 吉玉 拓